1960年ごろに製造されたスピネットピアノを調律しました。
この頃のピアノの音色の特徴は、高音部の音色が太く良く伸びるため、メロディがとても際立たたせ、ヨーロッパのピアノ、ベヒシュタインや割と新しいプレイエルに似た特徴があります。
ピアノ業界は年式で価値が決まる傾向にあるのであまり注目されませんが、好きな人はとことん惚れ込みます。
このピアノは、高さ100センチ弱の小さなスピネットですが、高音部は他の同世代に並ぶ美音で、動画からも聴き取れると思います。
ちなみにペダルは2本です。
もちろん新品のピアノ独特の音色もあるので、年代物がベターとは決め付けませんが、年式やペダルの本数が消去法の判断材料にするのは情報不十分なのではないか、と思うのです。