本体の弦が一通り張り終わったところで、今度はアクション部品の交換に入ります。

ひたすら解体です。古いハンマーヘッドを外し、新しいものを接着する準備です。このピアノの場合は、本体が普通のアップライトピアノに比べ小さいだけではなく、中のぶひんも小ぶりにできているので、普通のアップライトピアノの部品を取り付けてしまうとタッチが重くなることが予想されます。なので、ハンマーヘッド以外の部品はオリジナルを残します。取り付け後もタッチをよく検証して弾きやすいピアノになってもらう予定です。

ハンマーを外す際に、しくじってシャンクを折ってしまうアクシデントがありましので、折れた部品を抜き取って新しい部品に交換する作業です。どんなことをしているかは、公開している動画でご覧いただけますので、下の動画(2022年4月公開)を再生してみてください。

今回の修理も後半戦突入といったところでしょうか。しっかりとした仕上がりを目指して、的確に進めていきたいと思います。