PianoDiscのソフトをすべてiPhone4Sに入れて流していたら、今まで聞いたことのないストライドピアノが流れてきたので調べてみたら、アメリカのジュディ・カーマイケルという女流ピアニストの演奏であることがわかりました。
ピアノディスクのソフトに収録されたアーティストは、日本では無名でも現地では一流とされる人たちなのでクオリティは高いです。サイラス・チェスナットなんかも作品を残しています。
それはさておき、ジュディ・カーマイケル女史の演奏です。ストライドピアノはモダンジャズ以前のソロピアノのスタイルで、スコット・ジョプリンなどのラグタイムを源流としています。1920〜30年頃が全盛期でしょうか。有名どころではファッツ・ウォーラー、アール・ハインズ、そしてアート・テイタムなど。オスカー・ピーターソンもストライドピアノを弾きますが、彼はどちらかといえばモダンジャズピアニストかもしれまれん。
ストライドピアノは、いわゆるズンチャ、ズンチャとベース音とコードを左手だけで交互に弾き、右手でメロディを奏でる手法で、左手の跳躍が非常に難しい!!しかも黒人さんたちの大きな手で生まれた奏法なので10度とか大きく開く和音も当たり前でなかなか真似できるものではありません。
そのストライド奏法をカッコ良くこなすカーマイケルさんの演奏は真似事とか既成の譜面をなぞるとかいう類のものではなく、自身に染み付いたノリから生まれる音楽でしょう。聞いていて非常に楽しいです。
良い音楽に出会いました。
コメントは受け付けていません。