グランドピアノの塗装吹き付け作業が大詰めです。最後は大屋根です。両面あるので昨日片面、今日はもう片方。面積が大きいのでかなり塗料を使います。余裕を持って取り寄せたつもりでしたが、ギリギリでした。
1枚目の写真は塗装開始直前です。飛び散った塗料が付着して、まるで星空のようでした。

そして二枚目はバラマキです。
一回目。シンナーを多めにしたのでムラが残ります。
二回目でもムラが残ります。
三回目でムラはなくなったようです。
研いで塗面が薄くなることを踏まえ、ダメ押して四回目。

それなりに塗装の実績を積んできました。塗装を始めた頃はその方法をネットで調べたり、全国のピアノ屋さんに電話して聞いたりして少しずつ情報を集めていました。今でも沖縄県外に出かけるときは必ず現地のピアノ屋さんにお邪魔していろいろ教えてもらったりします。ありがたいことに皆さん快く見せてくれたりします。特に方々で評判の技術者さんほど包み隠さず何でも教えてくれます。技術もそうですが、懐の広さも勉強になります。

そうやって今日までやってきましたが、最初の頃、こんなポヒュラーな技術なのになんでスタンダードといわれるような基本的な手法を紹介する書籍などがないんだろうと不思議に思っていましたが、今となっては無くて当然だと納得しています。塗料の種類、シンナー、調合、道具、天候など、影響する条件をあげるとキリがありません。

さあ白が終わったので、響板とフレームを吹き付けて仕上げたら、あとは楽器としての作業に移ります。

本業にたどり着くまでが長い〜σ(^_^;)。