バランスピンの研磨まで終わったグランドピアノ。フロントピンを磨き、ウイペンヒールクロス、サポートフレンジをチェック。鍵盤のアクションを戻してタッチを調べるとダウンウェイトは52g程度まで下がっていました。

続いて先輩調律師さんがアドバイスしてくれたスプリング周りの掃除。これは初めて聞いた部分で下が効果は感じました。わずかでも可能性があれば突き詰めていくことが大事だと感じました。
そして整調です。もうこれは教科書通りの作業になったのですが、ずれてしまっているところを一つずつなおしていくことでタッチを改善させていきました。

最終的にダウンウェイトは49?51g、フリクション(摩擦)は9?10gまで軽減できました。鉛で鍵盤のバランスを調整することも視野に入れていましたが、回避できたのは良かったです。
吸湿による摩擦を除去し、タッチを改善させることでピアノでできる表現の幅も広がっていきました。
近日このピアノを試弾しに来るお客様がいます。
この変化を喜んでいただけたらうれしいです。