ドミニカ共和国出身のピアニスト、ミシェル・カミロ氏のビッグバンドアルバム、One more onceは素晴らしい。中南米の人だけが持つリズム感というのでしょうか。大好きです。
しかし、そのピアノトリオ版が収録されている下の写真のアルバムでは、ピアノソロの部分がOne more once版とあまり変わらないのを知って正直引いてしまいました。
マイルス・デイビスは、自分のバンドメンバーに「一度やったことはもうやるな。常に新しいものを探求しろ」と言っていたそうです。アドリブ、即興から生まれる偶然性にこそジャズの楽しさがあるということなのでしょう。キース・ジャレットのケルンコンサートのように、曲もなければ楽譜もテーマもない全て即興の演奏も素晴らしいです。まあジャレット氏はクラシックもやりますけど。
売り上げの成績が良いタクシーの運転手さんに秘訣を聞くと「知らない道を走る」ことが大切だそうですね。詳しいことはわかりませんが、探究心をもつことで何か意外なものを見つけられる、ということなのでしょうか。
いや、ミシェル・カミロも大好きなんですよ。ソロアルバムとか、とってもいいです。