本年も、多くのお客様たちのご愛顧を賜り、無事に一年を終えることができました。皆様には心より感謝を申し上げます。
この一年間も調律、修理、オーバーホール、全塗装、そしてピアノの移動までも、ピアノに関するお仕事は製造以外ならかなりのことをこなしてきました。そして、2016年に受験した国家試験で一級を獲得し、多少心にゆとりができたようにも思います。2017年はアンティーク楽譜の販売サイトも立ち上げ、楽譜の出版も始めました。
ピアノ調律、販売、教室、楽譜販売、出版…。こうした事業は全てピアノの楽しさをより多くの人に知ってもらうためにしていることで、当店のメインの事業としてはピアノを多くの人に買ってもらいたい、そして末永く愛用してもらいたいという思いからくるものです。
ピアノの仕事をしていると、「小さい頃ピアノ教室に通っていた」、「家のピアノは使わずに物置きになっている」というお話をよく聞きます。多くの人にとって、ピアノは子供の頃の習い事で終わっているようです。実際に、コンクールの出場者数は小学生にくらべると中学生は圧倒的に少ないと嘆く先生もいらっしゃいます。
それは何故だろうという疑問を長い間抱えてきましたが、最近その流れを変えることができるのではないかというかすかな期待を抱き始めました。数名の親しい先生方や演奏家の方々とお話しすることで、少しずつ膨らみ始めています。
2018年もピアノ調律師として技術に磨きをかけていくとともに、ピアノを弾く喜びをより多くの人に伝えていくことに邁進していきたいと思います。
皆様が健康で素敵な新年を迎えますように。