新年、あけましておめでとうございます。本年もより一層、南国ピアノ芸術へのご指導を賜りますようゆたしくうにげーさびら(宜しくお願い申し上げます)。

さて、今年最初のお仕事は、お預かりした白鍵の貼り替えです。

鍵盤の幅というのは、88鍵でおよそ120cmというのは業界でのスタンダードではあるものの、個々の幅はメーカー、型式、年式、もしかしたらこの鍵盤をカットした技術者さんの違いなどによって微妙に違いがあるように感じています。多分、0〜0.4mmくらいでしょうか。対して問屋さんが出しているこのプレートはみんな同じように作られた量産品なので幅は全て同じです。なのでこの差を埋めるための切削作業が仕上がりを大きく左右します。

木とプラスチックの横幅を揃えるだけでなく、見た目を揃え、手触りを揃え、演奏するときに違和感を感じさせてはいけないため、機械的な作業というわけにはいきません。鍵盤は、ピアニストが最も目にするところであり手に触れるところなので細心の注意が必要なのです。とはいえ、単に削るだけなのでシンプルな作業なんですけどね。やりすぎに注意です。

そんなこんなで2016年が始まりました。
今年も、楽しくピアノ整備をしていきたいと思います。