グランドピアノのオーバーホール、黙々と続けていた部品の取り付けが最終段階。弦とハンマーの後はダンパーと鍵盤です。またその前にチューニングピンの高さ合わせと巻き口を整える作業。仕上げは一回調律してからです。
まずは鍵盤からです。このように束になっている白鍵のプレートを貼り付けて、多少はみ出したものを削って形を整えると…

このようになります。もともと付いていた白鍵は、経年劣化なのか当時の素材ゆえかヒビが入っているものが数点ありました。もう50年も経過している部品だし、今後また起こりうることも考慮して全て交換しました。爪あと一つない美しさです。

そしてダンパーフェルトです。古いフェルトを剥がし、ヘッドとワイヤーをきれいに拭いたら新しいフェルトを貼って本体に設置していきます。

ちなみに今回ペダルを三本に増やした余波でペダル周りは結構な調整をこなす必要が出てきましたが、ダンパーそのものもご多分にもれず。結構大変だった!普通ならフェルトを接着したらそのまま本体に載せるところを、フェルトと弦の位置がかみ合わないためその位置合わせに結構な神経を使いました。いい勉強になりました。

というわけで、調律の準備が整いました。音を出すのが楽しみ。最低3回は調律しないとどんな音なのかがわかりません。諸々の作業もあるため、明日で聞けるのか?