wpid-20150123091643.jpgお伺いしたお客様のピアノは国産でもアメリカから来たもの。でも元は日本で製造され日本で使われていた中古ピアノでした。アメリカでは日本で作られた輸出用ピアノか、ジョージア州の工場で作られたピアノが出回っているけど、このピアノのモデルナンバーは明らかに日本のもの。とてもきれいで、気に入っているようでした。

日本のピアノは日本の風土に合わせて作られていて、輸出向けのピアノは現地向けに作られているという話が合って、では日本向けのピアノをアメリカで使うのはダメなのではないか、という意見もあり、日本国産のピアノはアメリカでは「グレーゾーン」とも言われていますが、ラリー・ファイン(Larry Fine)さんのThe Piano Bookという本では適切な湿度で保っていれば問題ない、というのが実際のようです。

wpid-20150123091530.jpg湿度のトラブルというのは、おそらく世界中どこでもつきまとってくる問題でしょう。確証は持っていませんが、海外の部品・工具メーカーや問屋さんのカタログにも潤滑材、潤滑油がリストアップされていて、これらが必要になる原因の多くは湿度によるトラブルですから多分そうなのだと思います。

チューニングハンマーの真鍮部分を拭いてみました。真鍮パーツを磨くときれいです。アップライトピアノの整備が一台終わりました。


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