那覇市へ行き、お預かりしていた修理部品の納品と調律をしてまいりました。
キーブッシングが虫食いにあい、バットコードは劣化・腐食。フルコースな修理でした。
もうこんなことになりませんように。良いピアノなので、どうぞ大切にしてください。
さて、今日はオーバーホールしたグランドピアノの試弾会です。那覇に行ったついでにお世話になっている先生をピックアップして作業工房までお連れしました。何か楽譜は・・・と言うので、先日取り寄せたアメリカのエチュードマガジンを開いてみました。古いから、というのと、表紙が面白かったから、という理由だけで取り寄せたのですが、中には楽譜がぎっしり。現代の月間PIANOのアメリカ版みたいなもので、当時の人気の曲やクラシックなどがたくさんありました。先生が初見で何曲か弾くと、レストランなどで流れるような聞き心地の良い音楽でした。この雑誌は面白い。いろいろ調べてみよう。
肝心なピアノは、まだまだ発展途上ながらも先生は気に入ってくださった様子。長い付き合いとはいえ、だめなものはだめとはっきり言う、ちょっと辛口、でも決して個人の好みだけで好き嫌いを主張するのではなく、鍵盤の重さ、動きに対してどのようにピアノが発音しているのかを観察しながら、音楽の表現をするにはこうしたりああしたりなどと意見を交わします。けっこうへこむこともあるのですが、今日はストレートに「これはいいですね」といってもらえました。現段階ではまだ産声を上げた赤ちゃんのような状態ですが、次第に慣れて行くことも想像してもらえたようでよかったです。
本当はもっと手元に置いて経過を見たくもありますけど、今週いっぱいで旅立ちます。
次の試弾会は、アップライトピアノのオーバーホールが終わったとき。3台のU1を弾き比べる予定です。