恒例の石垣島でのピアノ調律にやってまいりました。恒例と言っても年3〜4回の出張ということで具体的にいつとは決まっていませんが、だいたいこの時期に定期調律のお客様がいます。毎度おなじみの方もいれば、初めてのお客様もいて、いろいろな人に会えるのが楽しみなお仕事です。

さて、今回はこれまでにない大イベントがありました。石垣島でピアノの納品です。どうしても離島は輸送にお金がかかってしまうため、トラックとお手伝いさんを手配していただき、コストを抑えました。市街地から離れた住宅への納品だったため、苦戦もしましたが、四人がかりでなんとか搬入に成功!森の中の一軒家で鳴らすピアノの音色、自然との調和、いっぱい汗をかいた重労働ではありましたが、とてもやりがいのあるお仕事になりました。ご主人がピアノ好きで、バッハやショパンの曲が響き渡りました。きっとお子さんたちもお父さんのようにピアノを弾きたくなるのでしょう。また次回お会いするのが楽しみです。

無事に全てのお仕事を終えたものの、運悪く台風が発生してしまい、その影響で未だ石垣島から出られない状況です。ピアノの納品が終わってからでよかったではあるのですが、いつ帰れるか不透明なのでちょっと心配です。まあ、こうして宿で一人羽を伸ばして、普段できなかったことをちょっとずつこなしています。スマートフォンがある時代でよかったです。

帰ったら工房での作業が待っています。