三重県四日市市と、愛知県名古屋市を訪問してまいりました。初めて訪れる中部は新鮮なことばかりでとても有意義な三日間となりました。まずは四日市から。
こちらは四日市のピアノステーション末広さんの倉庫です。調律さんと、調律師同志の夢を熱く語りました。私が取り扱っているピアノディスクというアメリカの自動演奏に興味を持ってくださって、いろいろお話してきました。過去にはアップライトピアノ用の自動演奏の機会をカスタマイズしてグランドピアノに取り付けたりもしたツワモノです。
少しずつわかってきたのですが、ピアノの調律師と一口に言っても、いろいろな方がいるんです。ひたすら音を追及している人、塗装やオーバーホールに力を入れる人、自分で運送する人、演奏も仕事にしているひと、全然ピアノと関係ないサイドビジネスを持つ人など・・・。そんなわけで、様々なピアノへの思いがあり、自動演奏についても色々意見はありますが、私はツールとしては楽しいと思います。確かに、ピアノに要らぬ穴をあけてしまったりするので、ピアノそのものの価値は年月の経過とともに下がる傾向にありますが、ピアノディスクは部品ごとにアップグレードしたり、コントローラーも進化させたりと楽しいです。
私は自動演奏取り付けの資格があるだけでビジネスとしては寝かせていますが、PSSさんは十分に活用してくれる企業です。これからの進展を楽しみにしております。
暗くてうまく写らなかったのですが、看板として軒にグランドピアノを載せてるんです。もちろんフレームなどは抜いているので大分軽いとのことでしたが。
名古屋城。
入口付近の名古屋城。
天守閣展望室まで階段を上りました。脚がパンパンになりました。
こういうコインなつかしい。面白かったので一枚。
きしめんと味噌カツを城下でいただきました!うまい!
私がいつもお願いしている名古屋のヒロエピアノハウスさんの職場。腕のいい方は職場がきれいです。見習わなくては。
この日の夜は、埼玉県で工房を営む渡邉さんご夫婦、名古屋の林さん、そして訪問した広江さんと夜は飲み会。調律の話をものすごく掘り下げて厚く語り合いました。倍音、ハーモニシティ、ピアノを前にした実演。低音弦がどのようにピアノ全体の響きに影響するのか、等々。数々の経験をしてきた人の思い出話はとっても心に響きます。特に失敗談。今はこんなにきれいにピアノを仕上げているのに、最初はそんなことをしていたのか!と信じられないことをやっていたり。人から教わるより、実践して身に着ける技術が力になる、そういうことを感じました。目からうろこの話題ばかりで、録音すべきだったと悔やんでおります。
夜は広江さん宅にお世話になり、そこからまたお話を聞かせていただき、就寝は3:30。どんだけビールを飲んだか覚えていません。
スタインウェイBのマホガニー鏡面艶出し仕上げ。指が鍵盤に触れると、吸い込まれるように降りていく、とても引きやすい魔法のピアノでした。
こちらはS型。ウォルナットですね。Sとは思えぬ音の響きが印象的でした。塗装についてもとても詳しい方で、いろいろ教えていただきました。大切なのは、何でも試すこと。
帰りの飛行機にて。近畿の山々を見下ろす。
帰ってきた沖縄。勝連半島。
沖縄県外に出て、ピアノ調律師さんたちと交流することはとても刺激になります。また皆さんにお会いしたいです。それまではしばらく沖縄で頑張ります!