なかなか珍しいピアノに出会いました。ヤマハのU2Mです。
今日の外でのお仕事は2台のピアノがピッチ上げという、全体的に下がった音を上げる作業で、チューニングピンを大きく回して弦を引っ張ります。どちらも40年ほど前のピアノで、これがもし半音近く下がっているようだと引張るときに弦が切れる恐れがあり、ヒヤヒヤしながら作業をすることもあります。今回はどちらも10ヘルツ程度のピッチアップだったのでそこまで心配する必要はありませんでした。
10ヘルツも音が下がるにはどのくらいの時間が必要なのか、具体的に検証はしたことはありません。だいたい10年?20年くらいでしょうか。「お父さん、お母さんが子供の頃使っていたピアノを、もう一度使う」というときにこういう事象が多いです。
音が下がったならば上げればよいのですが、深刻なのは音が出ないキーや押しても戻ってこないキーがあったり、虫食いやネズミの被害にあってしまうことです。こうなると修理費用も高額になってしまいます。
ピアノ屋さんとしては、いつでもピアノを使っていてほしいのが本音です。でもどうしても使わず放置されてしまうのも残念ながらあるので、そういうときはできるだけピアノに良い環境を作ってあげて欲しいと思います。詳しくはご相談ください。
ともあれ、どちらのピアノもお子さんがご両親の予想以上にピアノに向かっているということで、これから楽しみです。頑張ってください!