ニューヨークスタインウェイの「Europa III」を紹介しています。
THOMAS SCHRUNK氏によるデザイン。
昔は6本足のグランドピアノ=プレイヤーピアノ(自動演奏)というのが定説だったようですが、そういうことに関係なく、6本足はかっこいいですねえ。
木のこぶから切り出した木材を全体に施したデザインで、木目を使い分けてデザインしています。技術的に特に難しいのは屋根の部分だそうです。スタインウェイのサイトを見ていただくと分かるのですが、屋根の外周をブックマッチ貼りにしています。ブックマッチとは、ツキ板 を一枚ずつ交互に木表/木裏と貼っていく貼り方パターンで、ツキ板 2枚で左右対称になり本を開いたときのようにツキ板 が見える事からブックマッチと呼ばれます。この場合、外周を一周するときに木目を継ぎ目に見えないように合わせるのが最大の難点とのことでした。すごい技術です。きっと日本のどこかにも負けない腕を持った職人さんがいるだろうなあ。