古い雑誌を取り寄せました。探せばあるものです。もうおよそ20年前に読んだジャズライフという雑誌で、当時ジャズピアニストのチック・コリアが発表した「バド・パウエルの追想」というアルバムにとても感動して、彼を特集した記事があったから買ったのだと思います。同じ頃「ニュー・スタンダード」というアルバムを発表していた同じくジャズピアニストのハービー・ハンコックのインタビューが掲載されていて、最後に記者さんが「あなたを目指しているアマチュアのピアニストたちにアドバイスを」という問いに対する彼の答えが強烈に印象に残っていました。
ピアノ調律師となった今、様々なピアノ愛好家の方とお話をするときにこの話を持ち出すとみなさまとても納得されるので、記憶だけでは裏付けがないと思いインターネットで探しました。特集記事の内容を覚えていたのがよかったです。
肝心のハンコック氏の言葉は、一応雑誌の記事ですしここでコピーしてしまうのも良くないでしょうから伏せますが、修理工房でお見せしますのでどうぞ遊びに来てください。誰にでも当てはまるという前提のアドバイスなので、とても説得力があると思います。
修理工房での作業は外装から内部へ移り、響板のニス剥がしを行いました。ここから組み立てていく作業に入ります。